ボサ・ノヴァを聴きながら

久しぶりにオフィスで音楽をかけてみました。今日の気分はボサ・ノヴァです。

日常感溢れる音楽ですが、なぜかリッチな気分になれるのは、独特のリズムとあたたかい空気を含んだそれが、どこか特別なオーラを纏っているかのように感じるからかもしれません。

ここに、コーヒーの香ばしい香りでもふわっと漂ってくれば最高なのですが、私はコーヒーを飲む習慣がないので、そこはイマジネーションでカバーしましょう。

台風も過ぎ去り、爽やかで開放的な風が吹き抜ける今日のような日に、窓を閉めているのはもったいない・・・。

ついでに、入り口のドアも、何カ所かについている窓も全部開け放っていますが、流れている音楽と相まり、今日のオフィスはとってもオープンエアーな雰囲気になっています。

思えば、普段ほとんど音楽を聴かなくなりました。

ライブだギターだ、歌だと、何かにつけて音楽に密着し、切り離す事のできない生活を送っている割に日常に音楽を聴かないのは、それが半分仕事と化してるからでしょう。

周りのミュージシャン仲間にも、普段は音楽を全く聴かない人って結構います。

音楽を提供する側である人達が、プライベートでは音楽をほとんど聴かない。

では、どこからイマジネーションを感じるのか疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

私の場合は、音楽を聴く事でイマジネーションを得るのではなく、その他の遊びや人との交流、旅行などで感性を刺激させる事が多く、音楽そのものから得るものといえば、具体的なフレーズの断片であったり、どちらかというと技術的な部分のインスピレーションが大半です。

音楽そのものには具体的なメッセージはありません。

抽象的な匂いを聴く人がそれぞれの感性で感じて、楽しむ。それが音楽だと思っています。

そういう意味では、歌は音楽ではなくメッセージです。

音楽をしている私たちには、確かに技術も大切です。

でも、それ以上に音を奏でる本人が、普段どんなものに触れ、何を食べ、どんな人と交流を行い、何を感じて生きているかの方が大切だと考えています。

音楽は、それをアウトプットしたもの。つまりその人そのもの。

世の中には様々なジャンルの音楽が存在し、それぞれの持つ匂いがありますが、もっと細かく言うと一つひとつがすべて違うジャンル、「自分」というジャンルになるのかもしれないですね。

そういう目線で音楽を聴いてみると、また違った楽しみが生まれるのかもしれません。

久しぶりに聴く音楽と、今日のこの素晴らしい風に包まれながら、ふとそんな事を考えてみました。