メンテナンス

愛用のギターの一本に、製造されて40年近く経ったものがあります。

これをヴィンテージと呼ぶかどうかは分かりませんが、私にとってはいろんなステージを共に立ったパートナー。

アメリカ製のアーチトップ型で、大きさは違いますがバイオリンに似た形をしたこのギター。フルアコと呼ばれるタイプで、正式にはアーチトップギターと呼ばれています。

ジャズギターリストがよく使っていますね。

数本所有しているアーチトップギターのうち、最近では新しいものを使う事が増えたのもあって、ここ5年ほど手をつける事なく放置していましたが、最近活動をはじめたアンサンブルに必要な音が今使っているものではどうしても出せない。

そこで、この長年眠っていたギターを引っ張りだして、再びステージに上げてやろうと考えたのです。

当時張っていたゲージもそのままの状態なので、腐食したかのような何とも言えない色に変色しており、少しばかり埃っぽいボディーも気になります。

自分でメンテナンスするよりも信頼する人にお願いしようと、早速行きつけの楽器店に持って行ったところ「ゲージ以外は何ともないよ」との事だったので、軽くボディーを磨いてもらい、ゲージを交換。

おかげですっかり見違えるようになりました。

店主としばらく話し込んだのですが、やはりギターはヴィンテージになるほどメンテナンスが必要で、この年代のギターだと真剣にメンテナンスすればかなりの費用がかかるとの事。

「そうだねぇ、メンテナンスを真剣に考えるなら、このギターがもう一本買えるくらいの投資は毎年必要かもしれない。今のところ必要ないけどね」

どうやら、それも使う本人がどう感じるかが問題だそうで、気になるなら直す方がいいし、気にならないなら別に放っておいても大丈夫な事がほとんだそうです。

そう考えると、なんだか気分が楽になりますが、それでも新しいものよりも取り扱いに注意が必要なのは事実。

私より歳を食っているこの楽器を長く愛用していくためには、もう少しばかり楽器に対する優しさが必要なのかもしれません。

人間も楽器も、歳を重ねていく毎にメンテナンスが必要。

そういえば、私自身がここ10年以上メンテナンスしていなかったので、まずは自分の事をしっかりしないといけませんが(苦笑)。